カシュガル事件まとめ

 
カシュガル事件については、何か新しい情報があった時に、このエントリに追加したりしています。
 
7月30日、31日と、東トルキスタンカシュガルで、刀を持ったウイグル人らが、街中で警察や市民を襲った「テロ攻撃」があったと中国国営の新華社通信から発表されました。
 
31日昼までに報道されたのは、30日深夜に、ウイグル人2人組が、奪ったトラックで通行人の列に突っ込み、沿道の住民に斬りつけたということで、トラック運転手ら7人が殺害され、28人がけがを負ったという発表でした。「犯人」側も一人が地元住民ともみ合いになり死亡したそうです。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110731/chn11073111510003-n1.htm
2人組が通行人ら7人殺害 中国・ウイグル自治区
産経新聞 2011.07.31
 
新華社電によると、中国新疆ウイグル自治区カシュガルで7月30日深夜、2人組がトラックを乗っ取るなどして運転手ら7人を殺害したほか、通行人ら少なくとも28人にけがを負わせた。2人組は地元住民らともみ合いになり、1人は取り押さえられたが、もう1人は死亡した。
 
香港の人権団体、中国人権民主化運動ニュースセンターによると、2人組はウイグル族で被害者の大半は漢族の労働者という。人民解放軍武装警察が現場の警戒に当たった。同センターは、ホータンの派出所襲撃で容疑者が射殺されたことへのウイグル族の報復との見方を示している。
 
新華社などによると、2人組は市街の交差点で信号待ちをしていたトラックを乗っ取り、運転手を刀で殺害、トラックを運転して通行人らの列に突っ込んだ。(共同)
 
※リンク先は記事が8月1日に更新されています。

 
この襲撃の前には爆発が2回起きたといい、これでも6人が死亡したとのことです。ただし、この爆発による死者というのが、このとき以後出ていないので、これが正確なものかどうかは不明です。
 

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110731/t10014587841000.html
刃物で通行人殺傷 爆発も相次ぐ
7月31日 14時41分
 
また、新華社通信によりますと、この現場の近くで、事件の1時間ほど前から相次いで2回、ミニバンなどが爆発する事件も起き、少なくとも6人が死亡したということです。いずれの事件も動機など詳しい状況について新華社通信は伝えておらず、また、地元の警察も明らかにしていませんが、近くにいた住民によりますと、通行人を襲った2人組は、少数民族ウイグル族だったということです。

 
爆発は夜9:50と11:45に2箇所で起きた、1人が死亡したとの報道もあります。ただし、新華社も詳細を報道していないようです。
 

http://news.mingpao.com/20110804/gca1h.htm
 
7月30日(上周六)和31日,喀什西二環海天中華名園售樓處廣場和市內香榭街,先後發生維族暴徒砍殺漢人事件,共導致65人死傷。新華社在31日的報道稱,在7.30事件之前曾發生一宗爆炸案,但並無透露爆炸案的詳情。
 
公安稱爆炸斬人「同伙所為」
 
據本報了解,此次汽車爆炸案,發生於喀什塔吾古孜路和艾茲特路交界的西南角,距阿娜地亞爾醫院門前10米位置。喀什公安局長刑警大隊大隊長杜新力前日曾對本報表示,30日晚上10時左右接到報警,在塔吾古孜路橋附近一輛長安牌麵包車(小型客貨車)爆炸,炸死一人。兩案「有必然聯繫」,為同一伙人所為。
 
爆炸案與稍後的斬人案相隔不到兩小時,分別是30日晚9時50分及11時45分左右。兩事發地點相隔約7公里。目擊者稱,爆炸案發生後,有兩名維族男子離開現場,「其中一名男子捂住頭部(可能受傷)」。

 
そして今度は31日午後5時半頃に、十数人のウイグル人が刃物を持って通行人を襲い、多数の死傷者が出る事件が起きたと、発表されました。
今度はカシュガルの飲食店で発生し、「武装したテロリスト集団」が6人を刺殺、負傷者は民間人12人と警官3人とのことです。容疑者4人が射殺され、4人が拘束(うち1人は病院で死亡)、他に4人が逃亡中とされました。
 
新華社の公式報道の違いによるのか、30日の事件では沿道で襲われた死者7人、負傷者28人で大体一致しているのですが、31日の事件の方は、当初、被害者の人数に若干のバラつきがありました。

http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2817223/7585086
中国・新疆ウイグルで2件のナイフ殺傷事件、容疑者含む18人死亡
2011年07月31日13:02
 
【7月31日 AFP】(一部更新)
 

 国営新華社通信によると、2件目は31日、カシュガルの飲食店で発生。「武装したテロリスト集団」が飲食店の内外で計6人を無差別に刺殺。民間人12人と警官3人が負傷した。警察は容疑者4人を射殺し、4人を拘束、うち1人は後に病院で死亡した。この他4人が逃亡中だという。

 
また、31日の事件については、当初は爆発として報道されたようです。
 

http://mainichi.jp/select/world/news/20110801ddm007030108000c.html
中国:新疆ウイグルで襲撃事件 2日続き10人死亡−−カシュガル
毎日新聞 2011年8月1日
 
(トラックでの襲撃事件について)中国人権民主化運動情報センター(香港)によると、殺害された7人は漢族で、襲撃した2人組はウイグル族とみられる。
また31日の事件は、当初は爆発と報じられたが、実際には刃物による襲撃事件だった模様で、警察官を含む3人が死亡し、歩行者ら10人が負傷した。

 
さらにカシュガルには戒厳令が敷かれ、100人以上が逮捕されたとの情報もあります。
 

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-22458320110731
中国ウイグル自治区で襲撃など相次ぐ、2日で約10人死亡
2011年 08月 1日 08:19 JST
 
31日の事件では、通行人や警官など10人が負傷したという。ウイグル族の亡命者らでつくるグループは、カシュガル戒厳令が敷かれたとし、少なくとも100人が逮捕されたと明らかにした。
ブロガーが同市から投稿したとする写真によると、迷彩服を着た武装警官隊が市街で警戒に当たり、負傷したとみられる人を運んでいる様子もみられる。
 このブロガーはロイターに対し、訪ねてきた警官にカメラから写真を削除され、ブログからも写真を削除されたと述べた。

 
そしてここから、いつもと同様に、この事件は中国の外からのテロリスト集団による犯行である、という中国の公式発表がされます。
 

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011080100284
カシュガル襲撃事件は「テロ」=ウイグル独立派が関与か−中国新疆
(2011/08/01-13:14)
  
 【北京時事】中国新疆ウイグル自治区カシュガル市で7月30、31の両日に起きた襲撃事件で、市当局は1日、地元メディアを通じて「民衆を襲撃した暴力テロ事件」と発表した。両事件を合わせた死者は容疑者を除き計13人、負傷者は警察を含めて計43人にそれぞれ増加。このほか容疑者側の死者も計6人に増えた。
 新華社電によると、31日の事件では容疑者グループが食堂に侵入して店主と従業員計2人を殺害した後に放火。警察官や消防隊員が駆け付けると、外に出て刃物で通行人を襲い、4人が死亡、12人が負傷した。容疑者5人が警察に射殺され、警察側も3人が負傷したという。
 当局の捜査で、グループのリーダーたちは、ウイグル独立を目指す組織「東トルキスタン・イスラム運動(ETIM)」のパキスタンにあるキャンプで爆弾や武器の製造技術を学んだことがあると判明。「海外で訓練されたテロリストによって率いられた宗教過激派勢力の仕業だ」としている。

 
2009年のウルムチ事件は世界ウイグル会議が扇動したとされましたが、今回のは東トルキスタン・イスラム運動(ETIM)のせいにされました。中国はウイグル人による反政府運動や抗議活動を封じ込めるため、自分たちこそテロリストによる脅威に晒されているとして、国際的な同情を引こうとしたのですが、うまくいったのがこのETIMです。ちょうど911テロとの戦いを標榜していたアメリカと国連に、このETIMをテロ集団と認めてもらえました。だから何か事件がある度に、ETIMの名前を出します。
 

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110801/t10014625811000.html
地元政府 カシュガルの事件はテロ
8月1日 23時45分
 
中国西部の新疆ウイグル自治区の都市カシュガルで、先月31日、刃物を持った武装グループが通行人などを襲って大勢の死傷者が出た事件について、地元政府は「パキスタン国内で訓練を受けたテロリストが率いる集団が計画的に起こしたテロ事件だ」と断定しました。
これは、カシュガル市の政府がインターネットの公式サイトで明らかにしたものです。それによりますと、先月31日、市の中心部で起きた殺傷事件で拘束された容疑者の供述から、グループのリーダーは「東トルキスタンイスラム運動」という組織に参加し、パキスタンで爆発物の作り方などを学んだあと、中国国内で犯行を起こしたことが分かったとしています。このため、今回の事件は「計画的に行われたテロ事件だ」と断定して、現場から逃走した2人のウイグル族の男の顔写真や特徴を公表し、10万人民元(日本円にしておよそ120万円)の懸賞金を出して情報の提供を呼びかけています。東トルキスタンイスラム運動は、新疆ウイグル自治区からの分離独立を目指す組織で、2008年8月に同じカシュガル武装警察の隊員の列にダンプカーが突っ込んで爆発が起き、16人が死亡した事件にも関わったとされ、中国政府は、国際テロ組織だとして、取締りを強めています。

 
逃走中の2人を顔写真を公開し、懸賞金をかけて情報提供を呼びかけましたが、この2人は射殺されたようです。
さらにこの訓練を受けたテロリスト集団であるETIMはアルカイダとつながりがあるとされ、パキスタンなどで訓練を受けたとし、パキスタンを非難します。パキスタンは中国に対し、全面的な協力を約束します。

http://jp.wsj.com/World/China/node_283146
中国、新疆の襲撃事件でパキスタンを非難
2011年 8月 2日 7:44 JST
 
中国は1日、先週末に同国北西部の新疆ウイグル自治区で起きた襲撃事件について、2件のうち1件はパキスタン内で訓練を受けたイスラム過激派によるものだとして、最も親密な外国のパートナーの一つであるパキスタンを非難した。
 
 市政府によると、警察はカシュガルでの襲撃事件で新たに2人の容疑者を射殺した。同市ではショットガンや自動小火器で武装した警官らが警備に当たっている。
 
 当局によれば、先週末30、31日に起きたウイグル族グループによる殺傷事件で死亡した人の数は20人となった。同自治区では2週間前にも派出所襲撃事件が発生している。
 
 30日深夜に起きた市場襲撃事件について市政府は犯人像を明らかにしていない。このときはウイグル族の男2人が運転手を殺してトラックを強奪、夜間市場に突っ込み、刃物で8人を殺した。犯人の1人は群衆に殺された。
 
 同政府は、31日のレストラン襲撃事件については、「当初の捜査」で、犯人のリーダーらは「東トルキスタン・イスラム運動(ETIM)」のパキスタン内のキャンプで爆発物と火器の訓練を受けたことが分かったと明らかにした。この事件では11人が死亡した。
 
 中国政府は以前から、ときには暴力を伴う散発的行動を起こしているウイグル族の諸グループはETIMの一部だと非難している。政府によれば、ETIMはアルカイダなどのテロ組織とつながりがあり、訓練のためメンバーをパキスタンアフガニスタンに送り込んでいるという。
 
 ただ、中国は、パキスタンのテロ対策には満足していないことを示唆したり、最近の暴力事件は外国の影響を受けているとし、同国を今回のように直接名指しで公然と非難することはあまりない。米国によるアルカイダ指導者、ビンラディン容疑者の殺害後米国との関係悪化に直面しているパキスタンが、軍事、非軍事援助を与えてくれている中国を「親友」として持ち上げているときに、中国が名指しで非難したことは注目に値する。パキスタンの当局者は5月、戦略的に重要なグワダル港を運営することに中国が同意、パキスタンは中国に同地に軍港を建設するよう求めた、と述べていた。
 
 パキスタンについてはインドとアフガニスタンという二つの隣国も、国内の過激派キャンプに対処していないと非難している。
 
 パキスタン外務省は声明で、同国はETIMに対する中国の闘いに全面的に協力し、支持し続けると述べている。
 
 カシュガル市政府は、犯人がパキスタンで訓練を受けたとの情報は拘束した容疑者の自白に基づくものだとしている。また、31日の襲撃事件では、警察が4人を現場で射殺、もう1人は撃たれたあと病院で死亡したと明らかにした。また、現場から逃走していた2人も1日に射殺されたという。この2人については、逮捕につながる情報に10万人民元(120万円)の懸賞金がかかっていた。
 
記者: Jason Dean and Jeremy Page

 
さて、便利な「ETIMの犯行」として幕を引きたい中国ですが、どうなるでしょうか。
専門家によると、(1990年代にアフガニスタンで何人かを訓練させた)ETIMは、現在は既に有効な組織とはなっていない、また国外からの関与もないと思われる、としています。ナイフだけを使った攻撃というところも、テロリストとしてはどうなの?ということですね。

http://www.nytimes.com/2011/08/02/world/asia/02china.html?_r=3
 
China Blames Foreign-Trained Separatists for Attacks in Xinjiang
By MICHAEL WINES
Published: August 1, 2011
 
Chinese officials frequently attribute ethnic strife in Xinjiang to foreign militants rather than to domestic discontent. But some experts said say the East Turkestan Islamic Movement, which trained some members in Afghanistan in the 1990s, is no longer an effective organization. Others say foreign involvement appeared unlikely in this case. Both attacks were carried out with just knives.

 
実際に、この通り、国外の「テロリスト」による組織的犯行とするよりは、国内の若者が耐え切れずに立ち上がったと見るのが常識的ではないでしょうか。
ウルムチ事件では1500人が殺され、1万人以上が逮捕されたと言われています。
もし自分の家族が政府に殺されたら、自分の身を投げ出しても復讐したい、と思うのは、平和な日本にいても理解できるのではないでしょうか。
 
そして今回の事件、30日の事件は2人で7人を殺害、とこれは訓練された人、という見方もあるいは成り立つ訳ですが(とはいっても秋葉原事件だってまったくの素人が一人であれだけのことをやりましたが)、31日の事件は12人で6人殺害、と訓練されていたにしては「効率」が悪いのではないですか。
 

 
今回、世界ウイグル会議も、カシュガルの事件そのものについて、特に独自の見解を発表しているわけではなく、その事件が起きた背景となるところを説明し、ウイグル人が立ち上がらざるを得なくなるまで追い込んだ責任が中国にある、としています。
ホータンの事件のときには、中国側の当局とまったく異なった、事件の経緯を述べていたことから、メディアからも両者の見解の違いということで取り扱われることが多かったのですが、今回はこういうことであまりメディアでは取り上げられていないようですね。
 

http://www.uyghurcongress.org/jp/?p=3235
ラビア・カーディル世界ウイグル会議総裁声明:カシュガルでの複数の襲撃に関して
 
Press release – For immediate release
01 August 2011
Contact: World Uyghur Congress www.uyghurcongress.org
Tel. 0049 (0) 89 5432 1999 or e-mail contact@uyghurcongress.org
 
世界ウイグル会議東トルキスタンにおける再びの暴力の発生原因となった中国政府の政策を無条件に非難する。ウイグル人を経済的に、文化的に、そして政治的に差別する政策の実質的な転換がなければ、東トルキスタンにおける安定への展望の可能性はほとんどありません。
 
中国と海外のメディア報道によると、2011年の7月30日と31日の間にカシュガルの街頭で複数の流血事件が起こった。カシュガルでのこれらの悲劇的な諸事件は、南部の都市ホータンでの暴力の日から二週間内に発生したのである。厳しい情報管制と夜間外出禁止の発令により、世界ウイグル会議カシュガルでの事件についての中国国営メディアからの情報の正確性を確認することは不可能である。中国国営メディアはこれらの襲撃が実行されたことについて特定の複数ウイグル人を非難している。如何なる実体的な証拠の提供もなく、中国政府が彼ら特定の個人を国際テロ組織に関連づけていることは全く疑いのないことである。そのような非難が独立した確認作業の上になされていない以上、世界ウイグル会議は懐疑的でありつづけなければならない。
 
私は暴力を支持いたしません。私は漢族中国人とウイグル人が生命を失ったことを悲しみを覚えます。同時に、私は中国の政策によって絶望に追いやられ、そのような襲撃を実行したウイグル人を非難はいたしません。私はこの事件に対して中国政府を非難します。中国政府は希望がない環境を創出し続けてきました、そのことは中国政府が自身の差別的諸政策が原因となった、市民の死と負傷に責任を取らなければならないということを意味します。
 
世界ウイグル会議はまた、中国政府官員に若年ウイグル人層から未来を奪う、ウイグル人に対する制度上の、民族的且つ人種的な差別をやめるように繰り返し主張してきた。2010年5月中に北京で「新疆工作座談会」が開催され、世界ウイグル会議は中国政府に対して東トルキスタンの未来をウイグルの人々の合法的な代表と共に議論することを誠実に要請した。それにもかかわらず、「新疆工作座談会」は一人のウイグル人も参加することなく進められた。自治権を持つ人々としてのウイグル人の権利は中華人民共和国憲法と区域民族自治法によって強調されているのである。
 
東トルキスタンにおけるウイグル人住民の関与を試みるような政策を一つも実行せず、中国政府は暴力と、武力を使った残虐な弾圧の道を選択し続けた。中国当局東トルキスタンにおける弾圧を止めるような徴候は全くない。中国政府はウイグル人の声に耳を傾ける代わりに、抑圧する為の銃の力の行使を確固として信奉している。反対意見を唱える人々にもたらされる危険にも係わらず、ウイグル人は中国の政策への不満を表現し続けてきた。しかし中国当局ウイグル人のいかなる不満足の表現をも留意することはなかった。
 
ウルムチでの2009年7月5日の日、そしてそれ以降の平和的な抗議活動者への慈悲なき大虐殺や、ウイグル人へ現在進行する抑圧たる大量の死刑宣告が言い渡されたことにも係わらず、中国政府は東トルキスタンにおける安定と平和を達成してはいない。東トルキスタンウイグル人は中国の支配に様々な方法で抵抗しつづけてきた。2009年7月5日から20件以上の流血事件があった。2010年9月18日のアクス警察派出所攻撃、2011年7月18日のホータンでの事件、そして最も昨今の2011年7月30日から31日にかけてのカシュガルでの流血が、報道機関により最も広く報道されている。
 
なぜ、カシュガルで流血事件が起こったのか?
 
私たちは東トルキスタンにおけるウイグル人の合法的権利を尊重する本物のそして意義のある政策転換がなければ、更なる騒乱の発生が来ることがありえると中国政府には想起してもらいたいと思います、なぜなら人々はその不満を表現する他の選択枝を持っていないからです。
東トルキスタン全土のウイグル人は、政府の政策への公式の不満表示が許されるようないかなる種類の言論および集会の自由も拒否されています。2009年7月5日、ウイグル人の抗議活動者はに暴力的な襲撃から国家が守ってくるれることを平和的に要望しました、あろうことか彼らは中国公安部隊から銃撃にあったのです。
 
中国政府は、ウイグル人が殺されるか処刑されるであろうと知りながら、なぜあれだけ自暴自棄になって抵抗するのか自身に問うてみなければなりません。答えは明解なことでしょう。ウイグル人は全ての希望を失っています。逮捕、拷問、死の物語を一つも話すはずのないウイグル人家族など存在しません。
 
中国政府により発表される必要がある、カシュガルにおいてのウイグル人の多くの不満があります。政府の命による、古来よりの都市カシュガルでのウイグル文化、伝統の中心の破壊は人々を憤激させています。中国当局は何百万人もの漢族中国人をこの地域に移送しつづけ、そうする中でカシュガルの環境をひどく汚染させています。中国政府はそのような移民に住居、仕事、教育そして他の機会を供給していますが、その一方でほとんどのウイグル人は経済的向上の機会の欠如に悩まされています。何千人もの、ほとんどがカシュガル地域出身者である若年ウイグル人女性が、強制的に中国東部に安価な労働力を供給するために移送されています。カシュガルにおいての信教の自由はゼロに近く、ムスリムが聖なるラマダンの月に入るやその制限は強くなります。中国政府は厳打取締政策を推進し、数え切れないウイグル人を政治的な動機をもった嫌疑で逮捕しています。これらの政策の生み出すものは憎悪のみであります。中国からの漢族中国人移民の多くは日々ウイグル人を差別しまた屈辱を与えます、それは中国政府がウイグル人をそのような蔑視を以って処遇しているからであります。
 
東トルキスタンウイグル人は忍耐強く国際社会がそれらの残虐な抑圧に反応するのを期待していました。時が経つにつれ、ウイグルの人々の希望は徐々に引き潮のように衰えていきました。2009年7月5日とそれ以後のウイグル人への大殺戮、国際規準からは程遠い裁判で言い渡される若年ウイグル人への死刑宣告、カンボジアからの20人のウイグル人の強制送還、それに最近の国連高等難民弁務官事務所に委任された難民であったエルシデン・イスライルのカザフスタンから中国への送還などに国際社会が無為、無反応であることは、ウイグル人の状況が永久に改善されないであろうという絶望の感覚の大いなる要因であります。
 
ゆえに私は、東トルキスタンにおける未来の大いなる災いを防ぐために、国際社会がウイグル人の不満に今こそ耳を傾けることを強く要請します。
 
私はまた、中国政府にもこれら悲劇から正しい教えを学び、ただ一つの解決方式としての軍事的弾圧を停止することを要請します。私は今でも、相互理解と対話が紛争を解決し、妥協に基づいた解決に到達するためのただ一つの道であることを固く信じております。
 
そして私は東トルキスタンに居住している漢族中国人の人々に、ウイグル人に対する政府の残虐性に反対の立場を取り、漢族中国人とこの地域の合法的所有者であるウイグル人の間のさらなる民族間の緊張の激化のために共産主義者政府に不当に利用されることの停止を訴えます。
 
漢族中国人の移民の方々は真摯に問うてみるときです:なぜ漢族中国人が何千マイル先からの移民として与えられた諸機会を、東トルキスタンの地域のウイグル人が提供されていないのに所有しているのでしょうか。
 
私は中国当局に透明性を持ち、国際的な報道機関にカシュガルでの事のような最近の事件に近づく機会を与え、人権諸団体と同様にウイグル人諸組織にもこの地域での情況の調査を許可することを要求します。
 
マスコミからの質問は下記までお問い合わせください:
デリシャット・レシット (世界ウイグル会議スポークスマン)
Mobile: +46 73 69 41 922
E-mail: uyghur50@gmail.com
 
http://www.uyghurcongress.org/en/?p=9640
 
※転載される場合は、転載元を明示するようにお願いします。

 
 

 

 
「襲撃」された店の写真 
(写真は:http://karakullake.blogspot.com/2011/08/photos-of-kashgar-on-policesecurity.htmlから)
 


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