ナンをもらって考えたこと

ウイグル料理は羊の様々な部位をおいしく食べさせるものがあるんで、現地行った時は現地でなければ食べられないような料理を色々食べさせてもらいました。でも、やっぱり基本のジク・カワプとナンの組み合わせが最高だと思いました。現地ではギジデ・ナンが美味しかったです。
ちょっと前に、ウイグルの現地で買ってきた大きなヘメック・ナンを1枚もらって、今とっても嬉しい。写真はそのヘメック・ナンです。カワプはウイグルレストランに行けば食べられるけど、ナンがなかなか食べられずだったから、久々のナンに感動してます。カトリマも食べたことがあるけど、今まで一番美味しいと思ったのはシアダンがのってるトカチかなと。



どこかで定期的にナン手に入りませんかね。


と日本人の僕が思うくらいなのだから、在外のウイグル人はどれだけナンが食べたいと思っているか、食パンやフランスパン、ベーグルで我慢せざるを得ないのは辛いだろうなと思う訳です。


それともう一点、ウイグル人の友人が親や友人を日本に呼んで、その人を空港に迎えにいくときに同行することがあるのですが、それは数年〜数十年振りの再会にも立ち会うということになります。
多分ウイグル人は日本人以上に情が深いので、特に女性の方はその場で大泣きするんですよね。
食や親類知人と会えない寂しさを我慢して日本に滞在されている方共通なのでしょうけど、その大変さをどれくらい自分は理解できているか、考えさせられます。
ウイグル人の友人からはたまに、自分たちウイグル人は日本人には分からないくらいに大変な経験をして、それに耐えながら暮らしているんだと言われることがあります。その度に、いやいや日本に暮らしている日本人だって、外国人には分からないくらいに社会から厳しい要求されることあるんだよと心の中で思ったりしていました。でも、旅行や留学のように一時的な滞在前提ではなく、そこで仕事をして生活を成り立たせるということは、そして親兄弟や友達と離れて異文化の中で暮らすことは、想像以上に大変な思いをしているのだと思います。


以上、在外のウイグル人について考えてみて、旧約聖書のルツ記を思い出しました。
モアブ人という異邦人でありながらイスラエル人として生きることを選び、そして彼女の曽孫がダビデ王になるというあらすじです。メッセージとしては、異邦人を大切にしなさいということになるかと思います。
日本人に対しては、在日の外国人には優しくしましょう、また他の国に対しては、そこにいる日本人に優しくしてくださいね、とお願いしたいです。