ウイグル人から寄せられた東トルキスタン近況

以下は9月27日に、甲斐さんというハンドルネームの方から頂いたメールです。

こんにちは
今Urumuqの某大学に勤めている友人と電話で話したのですが、昨日ウルムチにある警察学校では大規模な衝突がおき、死者がでた模様。今日は各大学等には政府の通達が伝えられ、緊迫した情勢とのこと。もちろん通達では死者が出ていないとの説明でしたが、友人の話では、ウイグルと漢族の衝突で政府によって武力で鎮圧されたとのこと。友人の話では、最近ラビア氏の活動がインタネットで伝えられていることにより、現地では政府のコントロールが強める一方とのこと。
イスラムラマダン月で、中国政府がいくら干渉しても、ウイグルの人々は静かに、こっそりと断食する人もいる。自由な国日本では信じられないことですが、友人の話では、学校では、夜学生寮に見回りを派遣し、夜中に食事している人いるかどうか、
トイレで儀式(断食をする前に行なう身を清める儀式)している学生がいるかどうかをチエックしているそうです。
人間として最低限の尊厳でさえも奪われている現実、胸が痛む話です。しかし多くの同胞がその窮屈な環境で生き続かなければならない。(電話を片手に書きました)


もう一つ、10月14日に現地の人から電話で聞いた内容ですが、僕がまとめました。

今年のラマダン明けのローズ祭は10月14日でしたが、それに先立つ礼拝(ナマズ)が中国政府によって開始時間が1時間早められたそうです。おかげでこの礼拝に参加できなかった人が大勢いたそうです。
ラマダンは日の出から日没まで飲食をしないという宗教行事なので、ローズ祭もナマズも当然宗教的に決まった開始時間があるのですが、中国では政府が決めるそうです。
また大学では学生に昼ご飯代を出して、みんなで昼ご飯を食べ、ラマダンしないようにさせたそうです。
一年中昼ご飯代を出してくれるなら有難いでしょうけど、ラマダンの時期だけやるのだそうです。
また学校の先生は、受け持ちの学生宅に行き、ラマダンや礼拝など宗教的な活動を行っていないか監視するよう言われているそうです。

ついでに、今は綿花の収穫の時期ですが、大学の学生が狩り出され収穫するよう言われているようです。
ノルマが決められており、これに足りない場合には自腹を切って足りない分をお金で支払うのだそうです。
いままでは農業大学で行われていたそうですけど、今年からは全ての大学の学生が対象になったようです。
学生を綿花収穫に狩り出すことは旧ソ連でもウズベキスタンなどで行われていましたが、中国でも始まったようです。
他にも色々な地域への「労働奉仕」があるんでしょうけど、これに綿花収穫が加わったんですね。

 
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