民主党ラビアさんとの会談について2

昨日書いた中国につぶされた民主党の勉強会の続報ですが、鳩山幹事長が中止するよう言ったんですね。てか、ダライ・ラマと会って左手をサポートすると約束しておきながら、ラビアさんに対しては勉強会を中止させたってどういうことでしょう。

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/071207/stt0712070021000-n1.htm
ウイグル人権活動家との勉強会を中止 民主訪中団に配慮
2007.12.7 00:21
 民主党鳩山由紀夫幹事長が、同党の前国会議員らが11月に計画した中国の少数民族ウイグル族への人権弾圧を告発している女性活動家ラビア・カーディル氏を招く勉強会を中止させていたことが6日、分かった。同党幹部が明らかにした。この幹部は、小沢一郎代表ら訪中団派遣への影響に配慮しての指示だったことも認めた。鳩山氏は11月23日、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ十四世と会談したが、これに対し駐日中国大使館から抗議文が届いたことも明らかにした。同党幹部は「独立を唱えていないダライ・ラマ十四世とウイグル(人活動家)は違う」と語った。

ちなみに世界ウイグル会議ですが、
世界ウイグル会議は、2004年4月16日〜19日にドイツのミュンヘン市にて、東トルキスタンウイグルスタン)民族会議と世界ウイグル青年会議の合併により誕生した指導機関である。
ということです。
で、2003年の12月に中国国家安全部がテロリストのリストを作ったんですが、その中に世界ウイグル会議(WUC)の前身の一つ、世界ウイグル青年会議(WUYC)とそのリーダーであったドルクン・エイサ氏が載せられています。更にドルクン氏は東トルキスタン開放組織(ETLO)の元メンバーという設定になっており、WUYCは指導者、構成メンバー、下部組織が一体となり、盛んにテロ活動を展開していたのだそうです。日本外務省によると彼はいまでもETLOの主要幹部となっています。
http://j.peopledaily.com.cn/2003/12/16/jp20031216_35006.html
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info4_T.asp?id=009
http://news.xinhuanet.com/english/2003-12/15/content_1232550.htm

こんな危険な人物が昨年日本に来て、チャンネル桜でインタビューを受けたんですよ。国際テロリストとされた人間が日本に入国できたんですから、日本の入国審査官は何をしていたんだということになってしまいます。
 
また、ラビアさんがブッシュ大統領と面会したときには、中国からは以下のようなコメントが発せられました。

http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=int_30&k=2007060700875
中国外務省の姜瑜副報道局長は7日の定例会見で、ブッシュ米大統領プラハで在米ウイグル人活動家ラビア・カーディルさんと面会したことに「強い不満と断固たる反対を表明する」と述べた。副局長は「ラビアは正真正銘の犯罪者であり、米側の言動は中国の内政に乱暴に干渉するものだ」と反発した。


テロ組織WUYCが前身となっているWUCの会長ラビア・カーディルは正真正銘の犯罪者、であるから民主党は勉強会を中止したのでしょうか?中国の言い分そのままなら、そもそも日本に入国すらできないはずです。
大体、テロリストであるドルクンさんが来日したときに対応したのは、民主党渡辺周衆議院議員ら5人だったそうじゃないですか。
http://kok2.no-blog.jp/tengri/2006/11/dolkun_isa_577a.html
 
アメリカも日本も、中国の言っていることは話半分に聞いているんであって、だからこそ民主党だってラビアさんを招いて勉強会を開こうと思っていたんでしょう。
ということで、民主党が今回の勉強会を見送った理由は、WUCとラビアさんがテロ組織/犯罪者であるからということではないはずです。
 
ならば、「中国を分裂させようとするウイグル人活動家」ということで勉強会を中止したのでしょうか。ならダライ・ラマはどうなんでしょう。ダライ・ラマが他国の首相や大統領と会う度に「ダライ・ラマの○○国訪問は、中国を分裂させるための活動の一環である」と言われているのを知らないんでしょうか。
この民主党幹部は「独立を唱えていないダライ・ラマ十四世とウイグル(人活動家)は違う」などと言っていますが、独立を唱えていないはずのダライ・ラマは「チベットの祖国分裂主義者」と中国に呼ばれ続けているんですよ。
それに、独立を唱えていないということなら、ラビアさんだって独立を唱えていません。

http://www.jiji.com/jc/zc?k=200711/2007110900611
「世界を歩き回り、国際圧力を高めれば、中国の対ウイグル政策を改善できると思っている。中国の態度次第で平和的プロセスで対話したい」

http://sankei.jp.msn.com/world/china/071109/chn0711091959003-n1.htm
 チベットや台湾の独立の動きについては「独立したほうがいいと思う」と支持を表明したが、新疆ウイグル自治区に関しては「ウイグル人が自由を獲得したあと、皆が決めること。その決定に従う」と述べるにとどめ、自らは当面、「ウイグル人の文化と言葉を守り、人権を守り、ウイグル人が自由を獲得するために闘う」と語った。

せっかくダライ・ラマに会ってサポートを約束したのに、中国に止めなさいと言われてラビアさん勉強会を中止。さらに「中国を訪問する小沢一行の影響に配慮して」が理由の全てなのに、そこに「独立を唱えていないダライ・ラマ十四世とウイグル(人活動家)は違う」などと自分達の行為を正当化するような余計な一言を入れたのは大失敗ではないでしょうか。
 
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