3民族連帯シンポジウムとデモの報告

 
世界でも初めての試みであった「3民族連帯シンポジウムおよびデモ」は、予定通り執り行うことができました。
10月18日のシンポジウムには200人を超える方々が参加くださいました。
他人の国を侵略した中国政府が、現地でどのような支配をしているのか、チベット、モンゴル、ウイグルの代表によって詳しく説明されました。中国政府による残酷な支配をやめさせるためには3民族が連帯していかなければならない、ということを確認しました。またアジアの民主主義の先進国である日本は、彼らを助けていく道義的義務があることを確認しました。
19日のデモには250人の参加者がありました。
チベット、モンゴル、ウイグルの旗、プラカードによって、中国の圧政下にある民族の声を渋谷の町の人々にアピールしました。オリンピックが終わって徐々に関心が薄れているとはいわれているものの、沿道の方々の反応は暖かく、とても良いアピールができました。
ご参加、ご協力くださったみなさま、そして参加はできなくても応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました。
今回表明された3民族の連帯を、より一層発展的なものとして、今後も活動していきたいと思います。ご支援の程よろしくお願い致します。
 
3民族シンポジウム実行委員会
 
 
また、以下の決議文が、会場の拍手の下に決議されました。
この文章は国会議員や中国大使館宛てに送られる予定です。
 
 
決議文
 
チベット南モンゴルウイグル 三民族連帯シンポジウム
ー真の多民族共生を考えるー
 
私達は本日、東京にて、「真の多民族共生を考える、チベット・モンゴル・ウイグル三民族連帯シンポジウム」に参加した。ここで訴えられた三民族の現状は、現中国共産党一党独裁体制のもと、民族独自の言語、歴史伝統、文化が破壊され、当然の権利である民族自決権を主張しただけでテロリストと見なされて弾圧を受ける、まさに民族浄化政策と呼ぶべき暴政の支配下にあることが判明した。
しかも、中国共産党政府は、これら民族の生活圏環境を徹底的に破壊し、民族は固有の生活伝統を維持できないだけではなく、核実験によるおびただしい人的災害を引き起こしている。かつて東西文明の豊かな交流をもたらしたシルクロードは、今や核汚染の危機に晒されているのだ。この事態は特にウイグルにおいて顕著であり、未来の子ども達への二次災害の恐れも危惧されている。
私達は、この残酷な悲劇の根源は中国共産党政権の独裁体制にあるものと見なす。中国共産党政権は、言論の自由、結社の自由、民主主義の確立、そして民族自決権を承認し各民族の独立権を認めない限り、最早政権の座に留まることは許されない。そして、この様な民族浄化政策や環境破壊政策を国是とする中国は、国連の安保理常任理事国としての資格はなく、国際社会は速やかに中国共産党政権に対し抗議と制裁の意志を示すべきである。
そして、自由と民主主義の価値を尊重し、民族自決権を歴史的に当然の権利と考え、かつ世界の環境改善に力を尽くす意志を持つ我が日本国政府並びに日本国民は、隣国中国で繰り広げられているこの現状を座視することは許されない。私たちは中国政府及び日本国政府に対し、以下のことを要請する。
 

  1. 中国共産党政権は一党独裁体制をやめ、言論の自由、結社の自由、民主主義の確立、そして民族自決権を承認せよ。
  2. 中国共産党政権は核汚染の恐れのある核実験を全面停止し、国際的な調査団による汚染状況の調査と適切な措置を受け入れよ。
  3. 日本国政府は、中国政府が上記2項目の姿勢を実行する事を求め、その実行なき場合は、対中経済支援の即時停止、中国に対する経済制裁などで抗議する姿勢を示せ。
  4. 日本政府は中国共産党政権の民族浄化政策に抗議し、同時に独立運動や人権運動を積極的に支持し、また彼らの政治亡命を受け入れよ。

 
私達参加者一同は以上のことを決議し、三民族ならびに、彼らの民族自決権を認める全ての心ある中国国民、そして国際社会と連帯して戦い抜くことをここに誓う。
 
2008年10月18日 三民族連帯シンポジウム参同者一同
 
 
もう一つ、「中国の核実験」の著者である高田先生から、3民族連帯シンポジウムにあたってのメッセージを頂きました。これも近々載せたいと思います。
今回は準備不足で宣伝がうまくいかなかったとか、運営がうまくいかなかったなど問題点もあったのですが、なんにせよ3民族連帯の形が作られました。これからこれを発展させるべく活動を続けていきたいと思っています。
 
その前に、11月12日の東トルキスタン独立記念日にあわせ、15日(土)に勉強会を開きます。
http://saveeastturk.org/jp/index.php/%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E5%9B%9E%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%82%B0%E3%83%AB%E5%8B%89%E5%BC%B7%E4%BC%9A
 
ご案内 「ウイグル勉強会」
【主催者】 「日本ウイグル協会」支援団体・イリハム応援団
【日時】 11月15日(土) 18:00-21:30
【場所】 文京区シビックセンター区民会議室4階シルバーセンターホール(定員105人)
【講演者】
「わが祖国 東トルキスタン共和国」 イリハム・マハムティ (日本ウイグル協会会長)
ウイグルの未来、近代史を踏まえて」 白石念舟(イリハム応援団 代表幹事)
【会費】1000円
 
よろしくお願いします。
 
 
ウイグル勉強会講師変更のおしらせ
 
 この度、当初予定しておりました梅村先生とアルズグリ女史から講演辞退の申し込みがありました。お二人の立場を考えれば止むを得ないことと考え、お詫び申し上げます。
 主催責任者白石の一方的なミスであるとご理解いただき、参加予定者各位にはお許しいただけますようお願い申し上げます。
イリハム応援団 代表幹事 白石 念舟
 
代わりに
ウイグルの未来、近代史を踏まえて」と題しまして、白石が公演させて頂きます。
(11月5日書き換え)
 
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