シンポジウムの声明文

 
3月18日に、予定通りシンポジウム「シルクロードにおける中国の核実験災害と日本の役割」を行うことができました。
参加くださった皆様、応援くださった皆様、そして準備と当日のスタッフの皆様、本当にありがとうございました。
世界でも初めてとなる、東トルキスタンにおける核実験災害の実態を告発するシンポジウムを行うことができました。
また次回につなげられるよう、頑張っていきたいと思います。
後ほど正式なレポートを出し、また映像もyoutubeにあげたいと思います。
今日はシンポジウムで発表し、会場の皆さんから拍手によって賛同頂いた声明文を載せるだけにさせて頂きます。
 
声明文
声明文
1964年から1996年までの32年間、中国共産党政権は東トルキスタンの地でメガトン級の地表核実験を含め46回核実験を行った。このような被害が広域に渡る大規模な地表核実験は、アメリカであればビキニで、ソビエトであれば北極海で行うようなものである。人の居住する地域でメガトン級の地表核実験を行ったのは中国だけである。

実験による核分裂生成物質は風に乗って運ばれ、東トルキスタンの大地を汚染し、住民を苦しめてきた。この責任は中国共産党政権にあり、環境を元に戻し、人々を治療し、その生活を保障すべきである。

私たちは次のことを求める。

1.核実験の資料を公開すること

2.国際機関を含めた調査団をつくり、環境、健康についての調査を行うこと

3.被害者に対する適切な治療を行うこと

4.被害者に対する生活保障を行うこと

5.環境を改善するための適切な措置をとること


核実験災害の解決は長い時間のかかる事業である。しかし言論の自由報道の自由が無いままの中国共産党独裁政権では、自らが犯した犯罪行為の後始末をすることができるであろうか。

また中国は、全く別の文化と歴史を持った東トルキスタンを不当に支配したが、そのときに「新疆は中国の不可分の一部」であると喧伝した。しかしあえて東トルキスタンの地を核実験場として選んだということは、「東トルキスタン化外の地である」と認めているということに他ならないのではないか。

今日私たちは、科学の力と民主主義を求める力が結集したことによって、解決への第一歩を踏み出すことができた。
また今回のシンポジウムはウイグル人チベット人、日本人の協力によって実現した。
私たちウイグル人をはじめとする東トルキスタンの人民は、チベット人、モンゴル人、そして中国の民主活動家と力を合せ、自由と平和とを勝ち取っていきたい。
 
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参加者への感謝を込めて

平成21年3月18日
日本ウイグル協会会長 イリハム・マハムティ