弱者保護:少数民族問題について

 

■「弱者保護に全力」春節祝賀会で中国首相が強調(読売新聞 - 02月17日 01:31)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070216id27.htm

 【北京=杉山祐之】中国の温家宝首相は16日、北京で開かれた共産党・政府主催の春節旧正月=18日)祝賀会で演説し、「我々が誠心誠意、民衆のために働き、最大の努力を民生問題解決に注げば、必ずや人民の支持を得られる」と語り、政権として民生問題に全力を注ぐ考えを示した。

 温首相は、演説の大半をこの問題に費やした。膨大な弱者層の間に広がる政権不信、権力への怒りは、政権にとって大きな脅威となっている。貧富格差が目立つ春節に際し、温首相は政権の「弱者重視」姿勢をアピールした形だ。

 中国中央テレビなどによると、温首相は「人々の心の声を理解し、痛みに心を寄せ、教育、医療、就業、社会保障など、民衆の現実的利益にかかわる問題を解決しなければならない」と訴えた。

 
 
少数民族は豊かになれば文句を言わなくなるんですよ。」
この記事を見て、上のように言った中国人を思い出しましたよ。
「確かにウイグル人は可哀想なんですよ。チベットはあんなに少ない人口なのにたくさんの援助をしてもらえる。なんでだか分かります?ダライ・ラマがいるからですよ。それにひきかえウイグル人は貧しいまま。これじゃあ新疆にいる漢族入植者に対して不満も出ますよ。」
と、ある程度の少数民族問題について理解している、良心的な漢族留学生でした。しかし、もっぱら経済的な面の認識に留まっているのが、やはり中国人なんだなと思うのでした。
 
そこで僕は彼に「たとえウイグル人が裕福になったところで、学校でウイグル語による教育をなくすなど、民族同化政策なんかとっていたら、彼らの不満は解消されないと思いますよ。」と言いました。
 
すると、「だって新疆は中国共産党になってからすごく豊かになったんだよ!!」と、理由にならない理由で返されてしまいましたw
 
これだけ援助しているのに、なんでチベット人ウイグル人は不満をもっているんだ、いくらもらえば納得するんだ、という中国人の苛立ちは、
結局拝金主義に毒された彼らの浅ましさを、少数民族に投影していることの表れなんだと思います。
 
言語、宗教、思想、文化など、時々刻々と漢化されていく彼ら「少数民族」の痛みに、思いを至らせることができる中国人はどれくらいいるのでしょうか。
 
東トルキスタンに平和と自由を・・・
http://saveeastturk.org/
 
大勢の犠牲者が出ていることだけが悲惨な問題なのではありません。
数世紀に渡って育まれてきた民族、文化、彼らの魂が消されかかっているのです。
 
太平洋戦争で米軍による原爆、大空襲で膨大な死傷者が出たことは皆知っています。
しかし、GHQによって日本人の伝統的な精神が破壊されたことに対しては、自覚症状が無い人が多いようです。
 
本当に恐ろしいこととは、この民族精神の破壊であり、自覚症状を伴わない安楽死ではないでしょうか。
 
 
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