ブッシュ大統領、ラビア・カーディルさんと面会

ブッシュ米大統領が、ラビア・カーディルさんと面会したと発表しました。

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007060600425
2007/06/06-12:45 米大統領ウイグル人活動家と面会=中国政府の反発も
 【ワシントン5日時事】米民間組織「ウイグルアメリカン連盟」は5日、ブッシュ米大統領が同日、訪問先のプラハで開かれた会議の席上、同連盟会長の在米ウイグル人活動家で「ウイグルの母」とも呼ばれるラビア・カーディルさんと面会したと発表した。
 米大統領ウイグル人活動家の面会は異例。中国に対して人権状況改善を求める狙いがあるとみられ、同国政府の反発を呼びそうだ。

 
ウイグルアメリカ協会でもこのことをとりあげています。

http://uyghuramerican.org/articles/948/1/President-Bush-praises-Rebiya-Kadeer-as-a-human-rights-defender/index.html

(以下要約)

ブッシュ米大統領は、ウイグルアメリカ協会会長であり、ノーベル平和賞候補にもなったラビア・カーディル女史を賞賛した。圧制にありながらも自由と民主主義、人権を得ようと苦心した個人として、彼女を引き合いに出した。また大統領は夫人とともに、カーディルさんに個人的に会った。

ブッシュ大統領は「抑圧的な社会における良心の力」を支持するとし、「圧制に生きる人々は、自分達が忘れられていないということを知る必要がある」と言った。「全ての国家は、その抑圧を終えることについて反対せず、人々を信じ、市民が受けるべき自由を与えるように」求めた。
そして、中国は政治制度の開放をせずに、経済的な改革を成し遂げようとしていると批判した。

大統領は、人権改善をもとめて残酷に弾圧された民主活動家として、数人の名前をあげたが、その中にラビヤ・カーディル女史の名も含まれていた。中国でラビヤ女史の2人の息子が、彼女の人権活動への報復として投獄されていることについても非難した。
ラビヤ女史のような人々は、彼らの国の重要な資源である、軍隊の兵器や地下の石油よりもはるかに貴重である、とした。
 
大統領のスピーチは以下で
http://www.whitehouse.gov/news/releases/2007/06/20070605-8.html

 
これに対しての中国側の反論です。

http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=int_30&k=2007060700875
2007/06/07-18:46 ウイグル人活動家との面会に反発=中国
 【北京7日時事】中国外務省の姜瑜副報道局長は7日の定例会見で、ブッシュ米大統領プラハで在米ウイグル人活動家ラビア・カーディルさんと面会したことに「強い不満と断固たる反対を表明する」と述べた。副局長は「ラビアは正真正銘の犯罪者であり、米側の言動は中国の内政に乱暴に干渉するものだ」と反発した。
 カーディルさんは1999年に中国で拘束され、2005年の仮釈放後に渡米。在米ウイグル人組織の指導者となった。

 
ブッシュ大統領プラハでの演説は、世界中の自由と民主主義の拡大を求めてのもので、中国以外にも多くの国名をあげています。
その中で、中国国内のウイグル人について言及し、ラビア・カーディルさんを貴重な資源であるとし、さらに不当に逮捕されている彼女の2人の息子についても非難をしています。中国に対しての有効なカードになると判断したのでしょうか。日本でも中国国内の人権問題、少数民族問題に関わり、外交カードとして利用するくらいの政治家が現れてもらいたいものです。
それにしても相変わらず、中国側の反論は紋切り型な「正真正銘の犯罪者」「中国の内政に乱暴に干渉」なんですね。他国に対しては内政干渉やりまくりで何を言っているのかと小一時間(r 
まあ、アメリカ・ブッシュの前提が「民主主義や自由や人権は普遍的価値」なんで、それに対して「内政干渉」という批判はそもそも議論にならないと思われます。
 
で、国内のニュースサイトでも、この演説内容を取り上げていますが、ロシアについての批判がメインになっているような・・・

http://www.sankei.co.jp/kokusai/world/070606/wld070606001.htm
露の民主化脱線を批判 米大統領
6月6日8時0分配信 産経新聞


 【プラハ山本秀也チェコを訪問中のブッシュ米大統領は5日、プラハ安全保障研究所の主催する民主化と安保に関するフォーラムで演説し、冷戦崩壊後のチェコ民主化を高く評価した。大統領は「自由は妨げられ、遅滞することはあっても、否定されてはならない」と述べ、自由と民主主義を地球規模で支援する考えを示した。

 また、大統領は演説で、中露との間に「大きな不一致」があるとの見解を表明。国別の人権状況について「(中国は)指導者が政治制度の開放なしで経済開放を維持できると思い込んでいる」と指摘。ロシアについては、「約束されたはずの民主主義の拡大が軌道を離れている」と、プーチン政権を批判し、今後、中露との関係を構築していく上でも「われわれの原則、価値を放棄することはない」と強調した。

 さらに「圧政」の例として、北朝鮮を挙げ「反体制派が容赦なく抑圧され、兄弟が韓国との間で離れ離れにされる、閉ざされた社会だ」と非難。イラン、キューバスーダンについても同様に批判した。

読売:http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20070605i315-yol.html
毎日:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20070606ddm007030124000c.html
 
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