週末に行われた日本国内でのデモ

チベットでの事件後、世界各地で中国政府に対するデモが行われています。
世界ウイグル会議の会長ラビア・カーディルさんがチベットへの全面的な支持と連帯感を表明しました。
http://www.uyghurcongress.org/jp/news.asp?ItemID=1205876048

そして各国で行われた中国政府抗議デモに、その国に在住する東トルキスタンの人たちが参加しているようです。

http://www.uyghurcongress.org/jp/news.asp?ItemID=1205973214
チベット人を支援するデモ、世界各地でウイグル人が動く

 世界ウイグル会議の呼びかけにより、世界各地で行われているチベット人を支援するデモに海外在住のウイグル人も積極的に参加するほか、チベット人ウイグル人が共同で反中デモを展開している。以下は、これまでの主な活動項目を並べたものである。

アメリ
 3月16日、アメリカ・ワシントンにある中国大使館前で行われた、チベット人及び支援者による反中デモに在米ウイグル人数十人も参加した。
ソース:http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/tepsili_xewer/2008/03/16/tibet-uyghur-DCda/

■ドイツ
 3月18日の午前(9:00〜12:00)、ドイツ・ミュンヘンウイグル人チベット人が共同で反中デモを行った。デモはミュンヘンにある中国領事館前に予定されていたが、前日の17日に中国領事館で起きたトラブル(チベット人が領事館への突入を試み、トラブルとなった)を理由に警察が許可しなかったため、中国領事館から200メートルほど離れたRoman Platz広場で行われた。
ソース:http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/tepsili_xewer/2008/03/18/girmaniye-tibet-uyghur-namayish/

ノルウェー
 3月18日の午後(15:30〜17:00)、ノルウェーオスロウイグル人チベット人が共同で反中デモを行った。デモ隊はオスロの中心部にある国会前でデモを開始し、それからオスロにある中国大使館前でデモを続けた。
ソース:http://www.uyghurcongress.com/Uy/news.asp?ItemID=1205937588

■オランダ
 3月18日、オランダ・アムステルダムウイグル人チベット人が共同で反中デモを行った。
ソース:http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/tepsili_xewer/2008/03/18/gollandiye-tibet-uyghur/

 
実はここ日本でも20日に行われた東京デモに、僕の友人らの東トルキスタン出身者が参加しました。東トルキスタン国旗を掲げて壇上で演説され、大きな拍手で迎えられたとのことです。僕もこのデモに参加しないかと誘われたのですが、生憎と外せない用事があって参加できませんでした。雨の降る中250人ほどが参加してデモを行ったとのことです。
http://www.ch-sakura.jp/topix/478.html
このデモに参加された荒川区の議員、小坂さんのブログにこのときの様子が書かれています。彼はデモ後にそのウイグル人の方と話をし、過去に東トルキスタンで行われた平和的なデモが工作員によって「暴動」へと変えられた、ということを聞きご自身のブログにまとめられています。
 

http://kosakaeiji.seesaa.net/article/90358360.html
「デモ」を「暴動」に見せかけるよう導く工作員の存在
 
(一部引用)
 さて、独立国であった東トルキスタン(参考記事とリンク先をどうぞ)を共産党政府が植民地支配していますが、そこで生まれ育った方から様々な話しを聞かせていただく機会が有りました。その内容の一部を紹介させていただきます。
 
東トルキスタンでも抗議デモが以前行われた際に、平和なデモがいつの間にか暴動の様相を呈したことが有る。その後、共産党軍が発砲して鎮圧した。
 何故、そうなったか?共産党はスパイをあらゆる組織に入れており、東トルキスタンのデモを主催する団体にも事前に多数入り込んでおり、情報は筒抜け。そのデモの当日、抗議デモをする人達に暴徒としての悪印象を持たせる為に、潜入したスパイが略奪などの暴徒としての活動を始める。それに釣られて一部の何も知らないデモ参加者も加わってしまった。
 後で分かったことだが、共産党のスパイが全参加者の1割にも上っていた。これだけの人数がいてデモを先導すれば、どのような形にでも導ける。尚、そのスパイは発砲が始まる時間まで知っており、その前にこっそり逃げてしまっている。スパイと共産党の間で進行が全て打ち合わせ済みという訳である。
 こうしたやり方は共産党の常套手段で東トルキスタンだけではなく、チベットでも同様のことが行われたと考えられる。
 
中国共産党は世界中のあらゆる場所にスパイ網を張り巡らして、非合法活動を含む工作活動を行っている。東トルキスタン出身で外国に住み当地の国籍を持ってそこで東トルキスタンを支援する活動を主導するリーダーが相次いで殺されたり不審死している。状況から見て、工作員に殺されたものと見て間違いない。そのようなことも一般には報道されない。
 
中国共産党は世界中に情報収集の為の拠点やダミー組織(サッカーなど趣味の団体を装いながら情報収集活動をする)を設けている。例えば米国ではニューヨークに東トルキスタンの方が集まるようなレストランがあったが、そこは様々な情報筋からの連絡によって「中国共産党のスパイ組織の構成員」が経営し、共産党にとって都合の悪い活動を米国や中国内でしている者の情報を集めるために設けられたレストランであることが判明した。それが分かってから仲間内にその旨を広くビラなどで注意を喚起し、利用者がいなくなったため、レストランは撤退した。これは一例で、日本においても同様の場所は有る。

 
今回のチベットのデモも同じように工作員によって「暴動」に変えられたということが、大紀元報から出されたようです。
http://kosakaeiji.seesaa.net/article/90552885.html
チベット人に扮した警察官がデモ隊を扇動 
 
そして22日に東京のほぼ同じルートでデモが行われました。こちらには僕も参加しました。20日に続いてこの日も友人らが参加する予定だったのですが忙しくて参加できないとのことで、僕一人での参加になりました。デモへの参加者は新聞発表で900〜1500人と、かなりの人数が集まってました。
 

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080322-OYT1T00553.htm?from=navr
在日チベット族ら約900人、都心でデモ
 
 中国で起きたチベット族の暴動をめぐり、在日のチベット族を含む約900人が22日、東京都内でデモ活動を行った。
 
 民族衣装を身にまとうなどした参加者は横断幕やプラカードを掲げながら、港区元麻布の中国大使館付近を行進、口々に「チベットに人権を」「言論の自由を」などと訴えた。
 
 デモは、亡命チベット族の子弟を支援している民間団体の呼びかけで行われた。チベット自治区のラサで最初の大規模暴動が発生した14日以降、日本でも各地でデモなどが行われているが、この団体によると、これまでで最大規模という。
 
 大使館前で「中国当局が暴力を行使したことに遺憾の意を示す」などとする抗議声明を読み上げた後、日本人や欧米人も加わって近くの公園に集まり、都心を約1キロ行進した。
 
 開幕4か月余に迫った北京五輪への影響も懸念されている。フランスではクシュネル外相が欧州連合(EU)各国に開会式のボイコットを提案する意向を示し、22日の台湾総統選で当選した馬英九氏は五輪そのものへのボイコットに言及している。
 
 この日のデモでは、五輪公式スポンサーの企業ロゴを描いたプラカードを掲げる参加者も。在日チベット族の女性、ドルマセーリングさん(33)は「五輪には反対ではないが、人権を侵害している国を支援するのはおかしい」と話していた。
(2008年3月22日22時03分 読売新聞)

 
どうやら日本国内で行われたデモで最大規模のものだったようですね。僕は今までに集会や講演会なんかには参加してきましたが、こういう街頭でのデモには初参加です。だから今回が良いデモ行進であったのか、大規模なものであったのか、あんまりよくは分かっていませんでした。それでも、主催者の話を皆静かに聴いているところや、シュプレヒコールに慣れていないということなどから、普段こういうのに参加していない人が多いんだろうなとは思いました。若い人の参加者も大勢いました。
チベット国歌斉唱のときの声の大きさからの判断ですが、結構な人数のチベット人が参加していたものと思われます。自由な国日本にいるとは言っても、こういうデモに参加したことがばれると、国に残されている家族への嫌がらせなどがあるはずです。自分がチベットに帰るときには入管で捕まるかもしれません。20日のデモに参加されたウイグル人の方も含め、彼らの勇気には敬服するばかりです。
22日のデモは友人らと合流できず、僕の準備不足もあって、東トルキスタン国旗を掲げることできませんでした。
その代わりと言ってはなんですが、ウイグル帽子(ドッパ)をつけて参加したので、この帽子だけでもデモに参加できたから良かったかなと思いました。
 
23日の大阪のデモでは、在日の内モンゴル人も参加したようで、デモ中にはチベット東トルキスタン南モンゴルの国旗が並んだそうです。中国に虐げられる少数民族の中でも主要な3つの民族の旗が並んだということは大きなことだと思います。
また表には出てきませんが、今回のチベットの事件については日本国内のウイグル人にも色々な影響を与えているように思えます。普段は警戒して中国政府への不満を口にしないような人たちからも、今回の事件やウイグルの置かれている状況について聞く機会が多くなりました。ただし、中国にいる家族は人質も同然ですし、家族をとても大切にするウイグル人達のことですから、これからも表立った行動にはなかなか結びつかないものと思います。
だからこそ安全な立場にある日本人が表に立って、隠されているウイグル人達の本音を拾い上げていかなくてはならないと思います。
ただし、小坂先生のブログにもあるように、中国政府の工作員を使ったあくどいやり方は日本国内でも起きているはずですので、十分に気をつけて行動してください。
 

東トルキスタンのために、投票お願いします↓
blog ranking