北京五輪聖火リレー

北京オリンピック聖火リレーが始まりました。
平和の祭典とも言われ、自由と平等の精神により開催されるオリンピックですが、中国ほど開催国として相応しくない国はないでしょう。
中国は国内の人々の人権を侵害し、少数民族の文化や言語を否定し、宗教的な抑圧も続けています。昨年はスーダンダルフール問題と関連して、オリンピックボイコットを話題に上らせる国が多かった訳ですが、今回はチベットでの大規模な「暴動」によって、より大きなボイコット運動へと展開していきそうです。既に欧米各国や台湾で、オリンピックボイコットまたはオリンピック開会式ボイコットが話題に上っていますね。
まあ日本は早々に、チベット問題がオリンピック参加に影響しないと明言してしまったわけですがw
 
昨年のオリンピックボイコットに関してはこちら → http://d.hatena.ne.jp/sabit/20070324
 
さて聖火リレーですが、最初の採火式からつまづいています。
まあ乱入まではやり過ぎだとは思いますがw 抗議の声を上げたのはとてもよいことだと思います。
 

http://sankei.jp.msn.com/sports/other/080324/oth0803242253012-n1.htm
聖火が神聖不可侵なら、人権さらに神聖 採火式に乱入
 
ギリシャオリンピア遺跡で24日、行われた北京五輪聖火採火式。ヘラ神殿跡で伝統的な方式で採火された聖火は、隣の古代競技場跡に運ばれ、リレー第1走者のアテネ五輪テコンドー男子銀メダリスト、アレクサンドロス・ニコライディスに引き継がれた。
 だが劉淇・北京五輪組織委員会会長の演説中に男性2人が乱入して取り押さえられるなど、聖火リレーの先行きには不穏な印象を残した。
 目撃者によると、1人は来賓席の方から、もう1人は演壇の背後から飛び出し、旗を掲げるなどして騒いだところを係員に取り押さえられた。連れ去られる際はフランス語で叫んでいたという。
 中国の人権状況に抗議する声が高まり、批判の矛先は国際オリンピック委員会(IOC)にも向けられている。しかしロゲ会長は採火式を前に「IOCの使命は選手に最良の大会を提供すること。政治活動をしていては、その役割を果たせない」と、国際人権団体などの活動とは一線を画す姿勢を強調していた。
 聖火リレーへの妨害についてロゲ会長は「常識が勝ることを希望する。聖火に危害を加えることは、逆効果にしかならない」と話していた。しかし実際に厳重警備の下で行われた採火式で乱入者が出た。関係者が受けたショックは大きい。AP通信によるとロゲ会長は乱入について「抗議があるのはいつも悲しいことだが、暴力的ではなかった。それは大切なことだと思う」と話した。
 採火式には北京五輪組織委員会の関係者をはじめ、中国からの出席者が目立った。報道陣も大挙して押し寄せ、ギリシャ・オリンピック委員会によると約400枚を発行した取材証のうち165枚が中国メディア用。ウェブサイトの「特約記者」として参加した世界的女優のチャン・ツィイーさんが姿を見せると、カメラマンが殺到した。
 そんな中、乱入騒ぎは発生したが、一連の様子は中国のテレビには映し出されなかった。中国中央テレビは昼すぎから特別番組で過去の聖火リレーの様子などを紹介。生中継された採火式の様子は、大スクリーンがある北京駅前では約300人が足を止めて見入った。だが乱入の場面は劉淇会長のアップ映像が続いて映し出されず。みこに扮(ふん)した女性が持つトーチに火がついた瞬間にはわずかながら拍手も起こった。(共同) 

 
この聖火は世界135カ国を巡り、世界一のエベレストを越え、チベットや新疆ウイグルの都市も通過するという、いかにも中国らしい壮大なリレーになります。ところで聖火リレーを最初にやり出したのはナチスドイツだそうですね。何かとナチスドイツとの共通性を指摘される中国ですが、聖火リレーによる国威発揚という発想も良く似ています。
日本には4月26日に長野に来るそうですが、中国のオリンピック委員会から妨害行為をしないように&プラカードなどによる嫌がらせもしないよう求めてきているようです。
 

http://sankei.jp.msn.com/sports/other/080325/oth0803250007000-n1.htm
中国が「批判プラカード掲げるな」 長野の聖火リレー
 
 中国の北京五輪組織委員会が、長野市で4月26日に行われる聖火のリレーや式典を直接妨害する行為だけでなく、中国政府を批判するメッセージを書いたプラカード類を掲げるなどの活動も排除するよう要求している。長野市のリレー実行委員会が24日、明らかにした。
 組織委は反対活動をする者が突然リレーを妨害するなどの不測事態を考慮しているという。実行委は危害のない場合、「五輪反対の横断幕まで排除できない。日本の法律で可能な限り対応する」と困惑している。走者に危害を加えたり運営を妨げる行為は警察が取り締まる。

 
以前毒入り餃子の際に、マスコミを制御して国内世論を静かにさせろと言って来たのと同じです。何様のつもりでしょう。
聖火リレーへの妨害行為は慎まなければなりませんが、批判の声はあげるべきです。
チベット問題などで、日本政府やメディアが中国政府に擦り寄っているぶん、心ある一般の日本人は中国政府への抗議の声をあげなければならないと思います。このままでは日本は本当に自由の国なのか?民主主義の国なのか?と疑問視されてしまうでしょう。
 
長野にチベット国旗並ぶでしょうかね?そしたら僕も東トルキスタン国旗持って参加したいと思います。
 

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