ホータンでデモ、600人拘束

東トルキスタンタクラマカン砂漠の南に位置するホータンでデモが起き、多くの人が拘束されたようです。世界ウイグル会議のスポークスマンが明らかにしたそうです。
デモの参加者のほとんどが女性だったとのことで、拘束された人の多くが女性のようです。
警察当局は現地の人に、チベットの事件の扇動によるものだと説明しているそうですが、男性に比べ政治的なことへの関心が低い女性(ウイグル人はその傾向があるそうです)が多数参加したということと矛盾していると思います。
 

http://www.uyghurcongress.org/jp/news.asp?ItemID=1206935751
ホータンでデモ、600人拘束
RFA 2008年3月29日
(一部抜粋)
 ウイグル領土からRFAに寄せられた情報によると、3月23日と24日の二日間連続で、ホータン市でウイグル人女性らを中心とするデモが行われた。
 
 情報によると、今回の事件は、ホータン市で影響力の高い玉商人ムタリップ・ハジムが拘束中に残虐な拷問を受けて死亡したこと、ホータン市で警察当局がウイグル人の若者たちを対象に大規模な拘束を行ったことに対して抗議するために発生したものだという。デモには多数のウイグル人女性が参加しており、デモ隊は『監獄の残虐な拷問をやめろ』『政治的、宗教的な理由で投獄されている子供たちを釈放しろ』『ウイグル人の民族風習を尊重しろ』などのスローガンを叫んだという。
 
 RFAの取材では、ホータンの警察当局は事件を全面的に否定したが、取材に応じた複数のホータン在住の住民は事件が起きたとしている。そして、ホータン市にあるYIYANホテルの従業員(漢人)が事件について比較的詳しく触れた。この従業員は事件が発生したのは事実であるとした上で、次のように話した:『デモ隊のほとんどが女性でした。デモの最初の日は400人ほど、次の日は200人ほどが拘束された。拘束された者のうちには男性もいるが、多くが女性です。警察がホテルに来て一つの名簿を渡して、もし名簿に載っている人たちがホテルに来たら直ちに警察に通報するようにと伝えた。』 この従業員によると、警察当局はホテルに対して、今回の事件はチベットで起きている事件の扇動によるものだと説明していたという。
 
 また、ホータン在住の一部の市民は、何がを起きたかは分からないが、日曜日(23日)から数日間警察が主な道路を封鎖して、市民の外出が禁止される事態になったという。

 
他にも;
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080331/chn0803312144009-n1.htm
http://www.uyghurcongress.org/jp/news.asp?ItemID=1206961693

ことの発端は、

  • 玉商人が拷問され死亡したことと、
  • 若者が多数拘束されていること、
  • 若未婚女性を強制的に連行し低賃金で働かせていること、

への抗議とのことです。だから参加者の大多数が女性であったのでしょう。自分の息子や娘が拘束されたり連行されれたため、抗議行動に参加した人が多かったのではないでしょうか。
独立云々の政治的な問題や、文化や言語の破壊といった民族的な問題以前に、彼女らにとっては生活そのものへの脅威があるからこそ、抗議行動に参加されたのでしょう。
連行された人々の身の上が心配です。97年のグルジャの事件のときには千人以上が拘束され、半分しか帰ってこなかったと言われています。
 
事件が起きた23日、24日から1週間近く経ってからRFAで報道されましたが、現地当局が必死になって隠してきたのでしょう。
しかし今はネットによって世界がつながっている時代。情報を隠そうとしても隠し切れるものではありません。
 

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