カシュガルで70人逮捕

カシュガルで70人逮捕されました。聖火リレーの妨害の恐れがあるという、良く分からない理由でです。
 

http://www.chunichi.co.jp/article/world/news/CK2008040402000831.html
ウイグル族70人逮捕か 聖火妨害の恐れ

 【北京=新貝憲弘】ロイター通信は3日、ウイグル亡命組織の話として、中国新疆ウイグル自治区カシュガルで、6月に予定される北京五輪聖火リレー通過が妨害される恐れがあるとして警察当局がウイグル族70人を逮捕したと報じた。同自治区ホータンでは先月、政治犯の釈放と信教の自由などを求めるデモが発生しており、チベット自治区などと同様に緊張が高まっている。

 先月のデモについてホータン市政府はホームページで、市内最大の貿易市場で先月23日に「ごく少数のやからが国家分裂を目的に騒ぎを起こした」としている。

 ロイターは、新疆ウイグル自治区イーニンで、ウイグル族の民家が武器隠匿の疑いで家宅捜索され十数人が連行されたことも報道。ドイツに本拠を置くウイグル人亡命組織「世界ウイグル会議」の話として「五輪を弾圧の口実として利用している」と伝えた。

 一方、先月16日に中国四川省アバ・チベット族チャン族自治州アバ県で起きたチベット族の暴動鎮圧をめぐり、同自治州の肖友才副州長は3日、北京で記者会見し、現地の状況について「完全に正常な秩序が戻り(世界遺産登録地の)九寨溝など観光地への旅行も安全だ」と強調。

 しかし、海外メディアの取材が可能かどうかと問われ「ごく一部の不法分子が逃走中で、安全面を考慮するとまだ適当でない」と答えるなど、矛盾もみられた。

 また国営新華社通信は、チベット自治区への旅行が来月1日から解禁されると伝えた。同自治区への入境は暴動発生後の先月16日から禁じられている。

 
ロイターの記事は以下、一部だけ訳します。

http://www.reuters.com/article/latestCrisis/idUSPEK109756

6月に通過する予定になっている聖火リレー妨害の恐れがあるとして警察当局が70人のウイグル人を逮捕した、と亡命組織は木曜日(4月3日)に発表した。
新疆の地区政府の情報局は逮捕が行われたことを否定し、カシュガルの警察本部は何も知らないと言った。しかし地元住民は、8月の北京オリンピックに向けて警備体制が強化されていると言っている。
 
2つの前線での民族の騒乱に中国が対応している緊張状態についての報告が来ている。新疆では先月、ある都市で宗教の自由の拡大を求めて抗議者らが集まり、政府のウェブサイトによると独立旗を持っていたという。
 
チベットでは首都ラサにおいて、仏教僧らによる行進が反中国の暴動へと代わり、これが地区全体で多発するデモへとつながっていった。
木曜日には、チベットのニュースサイト(http://www.chinatibetnews.com)が、ラサの暴動に関係したの関係者800人以上を逮捕し、280人が自主してきたと発表した。
温家宝首相は雲南(中国で最も特殊な省)での遊説で、少数民族の貧しい地域への政府支援を増やすと約束したものの、民族の結束を呼びかけた。
温家宝は「全ての民族が一つの大きな家族を形成する。我々は共に繁栄し進歩をなすために、結束し相互に助け合わなければならない。」と言ったと国営新華社通信が伝えた。
最近の騒乱は、調和を主張するプロパガンダに傷をつけ、海外の関心を引き出し、中国政府が望んでいた国威発揚のためのオリンピックに影を落とした。
中国は治安回復のため、数千人の鎮圧部隊をチベットに送り、大掛かりなプロパガンダに着手した。
 
ドイツに拠点を置く独立を目指す亡命者グループである世界ウイグル会議のスポークスマン、ディルシャット・ラシットは、当局はウイグル人を摘発するための口実としてオリンピックを利用していると語った。
「一つの世界、一つの夢?」北京オリンピックのテーマについて彼は言った。「それは本当か?ウイグル人には異なった夢がある・・・我々はオリンピックなど望んでいない。」
 
新疆の他の場所では、おそらく武器を押収する目的で警察が数軒の家の家宅捜索を行ったとRFA(米国政府の支援によるラジオ局)が報じた。
現地の警察や当局は電話でこのことを否定したという。
しかしながらイリのホテルの従業員は、2月前半以来警備が強化されているものの、それ以外は通常通りであると言った。「私達は毎日仕事に行き、子供達は学校へ行っている。」「チベットのようではない。」
新疆の分離主義者は中国当局にとって長い間重大な懸案事項であり、そしてアメリカ主導のテロに対する戦いを口実として、ウイグル人をさまざまに抑圧し、宗教の自由を制限してきた、と人権団体は告発している。
(後略)


イェンギイェル郷での家宅捜索、ホータンでのデモ、チベットの騒動についての内容がメインで、今回のカシュガルの事件に関してはごくわずか。
聖火ランナーの妨害をしそうだから70人を逮捕した。地元警察は「逮捕者など出ていない」、現地住民は「警備が強化されている」と言った。これだけです。
なのでもっと詳しい内容が報告されたら、または詳しいことを僕が聞くことが出来たら書きたいと思います。
 
ところで、トルコでの聖火ランナーに対してのウイグル人の行動すごかったようですね。
http://uyghuramerican.org/articles/1601/1/Uighur-Protest-in-Turkey-Against-China/index.html
イスタンブールに200人のウイグル人が集まって抗議し、少なくとも6人逮捕とのこと。

やはりウイグルからの亡命者が多いトルコだけあります。これから数箇所で聖火リレーが行われますがどうなるでしょう。
日本でも聖火リレーが長野で行われますが、大いに抗議行動したいものです。警察沙汰にならないように、マナー良く。
 
  
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