民族の存亡をかけた戦い

昨日4月10日東京池袋で、
 
「中国」の実態を告発する国民集
北京五輪にNO! 
世界最大の抑圧・侵略・汚染国家「中国」の暴虐を許すな!
 
というタイトルで集会が持たれました。
中国の行っている人権抑圧、毒餃子や河川の汚染、酸性雨などに見られる環境汚染、チベット東トルキスタン南モンゴルなどで行われている少数民族に対しての弾圧や同化政策など、様々な中国の実態を十数名の登壇者が話してくださいました。
中国は自国内に於ける人権弾圧に留まらず、他国への無軌道な振る舞いで悪影響を与えまくる、まさに「世界の災厄の国」であるとの確信を持った集会でした。
 
中国の民族問題に関わってこられた殿岡昭郎先生も講演されました。チベットウイグル、モンゴルなどの「少数民族」への支援は、単に彼らを支援するだけでなく、日本の国益にも適うという主張をされました。これは以前からの殿岡先生の持論で、正論や殿岡事務所機関紙の「中国民族問題研究」でも度々目にしました。
日本の政・官・財を含む全て領域には中国シンパがおり、彼らによって内部から揺さぶられ続けている現状は、第一戦線を突破されていると言ってよい。日本が中国に対して反撃するなら、どこに目を向ければ良いか、それが中国国内の「少数民族」である。彼らを支持し応援することによって、日本から遠く離れた大陸内部に第二戦線が作られる。中国の中にいる「少数民族」を支援すると同時に、それぞれの民族の後背地とも言える、内モンゴルにとってのモンゴル、東トルキスタンにとってのトルコ、チベットにとってのインド、それぞれの国に逃れた中国からの「少数民族」も支援していけばよい。
このようにまとめられるかと思います。
純粋に人権問題として、その民族のためにその民族を助けるというのでは、なかなか日本人の関心を持たせるのは難しいと思います。日本人の関心を抱かせるためにも、少数民族への支援が日本の国益になるという殿岡先生の主張は、これはこれで有りだと思ってます。
ただし、この主張だけが一人歩きしてしまうと、「中国と戦うために中国国内の少数民族を利用しましょう」と単純化されてしまう恐れがありますね。
ここらへんはうまくやってもらいたいものです。
 
で、先生の講演中に、内モンゴル出身のダイチンさんと東トルキスタン出身のイリハムさんが紹介されました。
ダイチンさんは大阪在住で、大学の博士課程を終えたばかり、更に現在日本に政治亡命を申請をしているところです。「モンゴル自由連盟党」の幹事長に就任されています。
「中国は自ら万里の長城を築いてきた、そこから北は全てモンゴルである。中国人はモンゴル人の土地を奪い財産を奪い、学校教育でのモンゴル語の使用を禁じた。」このような趣旨のことを切々と訴えられました。
イリハムさんは世界ウイグル会議のエージェントとして就任間もないのですが、日本にいるウイグル人として名前を公表して活動される始めての方になるかと思います。
アメリカの「テロとの戦い」に便乗した中国は、ウイグル人をテロリストであるかのように喧伝している。しかし私達はテロリストではない。中国こそが本物のテロリストだ。」この言葉に会場から大きな拍手が起きました。
僕は東トルキスタンの問題に関わってからそれ程長くはないのですが、それでも名前を公表してこのように熱く語るウイグル人が日本に現れ、皆に温かく迎えられていることにとても感動しました。
 
東トルキスタンを支援するにあたっては、日本の国益のため、中国の弱点だから、人道的見地から、などさまざまな理由で始める方がいます。これはこれで、結果的に東トルキスタンの支援に結びつくのであれば良いとは思いますが、しかしこれだけだと「虐められている可愛そうなウイグル人」に留まってしまうのではないかと思います。
東トルキスタンウイグル人にはウイグル人の長い歴史があり、積み重ねてきた文化があり、それが中国の同化政策によって失われようとしているという現実、これを現実のものとして実感し、惜しむ気持ちを持つには、やはり彼らそのものを知ることが欠かせないと思います。
東トルキスタン独立運動や、中国の悪政を訴えるといった直接的な活動をしたくてもできないウイグル人がたくさんいます。自分や自分の家族の安全が犯されるのですから、よっぽどの覚悟がなければ不可能です。そのような方々は、日本人にウイグル人のことを知ってもらいたい、ウイグルの文化を知ってもらいたい、ということで自分の民族のために戦っています。
彼らの戦いは政治的な問題や人権上の問題などに留まるものではなく、民族の存亡をかけたものです。
そのために僕も、ウイグル人との付き合いを深めて彼らを知り、彼らの文化に親しみ、その魅力を日本に広めていければと思っております。 
 
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